
忙しい毎日に追われて、いつの間にか「自分の時間」がどんどん減っていく――そんな悩みはありませんか?
Emiさんの『今日から変わるわたしの24時間』は、
日々の過ごし方を見直し、心地よく・効率的に時間を使うためのヒントが詰まった一冊です。

本記事では、
「迷いに時間を奪われない」「時間を追いかけるスケジュール術」「やりたいことを優先する」など、今日から実践できる具体的なポイントを紹介します。
あなたの24時間を、自分らしいごきげん時間に変えてみませんか?
タイトル:今日から変わる わたしの24時間
出版日:2024年7月
著者:Emi
出版社:大和書房
今決める
迷っている時間も、実は大切な「わたしの時間」を奪っています。
Emiさんが本書で教えてくれるのは、「決断を先送りにしない」というシンプルだけど強力な考え方です。
「あとで決めよう」が積み重なると…
「どっちにしようかな」「今日はやめておこうかな」
こうした迷いは、思っている以上にエネルギーを消耗させます。
あとで決めよう、と保留にしたことが頭の中に居座り続けると、
ふとした瞬間に思い出してしまい、集中力や気分が削がれてしまうことも。
迷いは、目に見えない“ノイズ”のように、わたしの24時間に忍び込んでいるのです。

「今決める」と心に余白が生まれる
Emiさんが勧めているのは、「何でも即決する」というより、自分なりの“選ぶ基準”をもっておくこと。
たとえば:
- 「夜は仕事を入れない」
- 「土日は予定を2つ以上入れない」
- 「迷ったら、やらない方を選ぶ」
こうしたマイルールがあると、悩む回数がぐっと減り、決断にかける時間も短くなります。
すると自然と、心にも時間にも余白ができるようになるのです。

「やらないこと」を決める勇気
日々に追われる生活のなかで、「何をやるか」だけでなく「何をやらないか」を選ぶことはとても重要です。
すべてを抱え込まず、自分にとって本当に必要なことに集中するために、「手放す決断」を意識してみましょう。
🔸 ポイントまとめ
- 迷いに時間を奪われないよう、「今決める」習慣を
- 自分の基準やルールをもつと、決断の負担が減る
- 「やらないことを決める」ことが、時間の質を高めてくれる
時間に追われず、時間を追いかけるスケジュール術
「やることは山ほどあるのに、いつも時間が足りない」
そんな感覚に悩まされている人は少なくないはず。
Emiさんの本には、その“時間感覚”を根本から変えるヒントが詰まっています。
「時間に追われる」から「時間を先取りする」へ
時間に追われる日々は、焦りや疲労感ばかりを生み出します。
本書では、「何事もオープンすぐの時間に行う」という具体的な工夫が紹介されています。
たとえば:
- 図書館や病院など、開館・開院直後に行く
- 朝イチで買い物を済ませる
- 午前中に家事のメインタスクを片づける
こうすることで、待ち時間や混雑に煩わされることなく、効率的かつ快適に過ごすことができるのです。
休日にショッピングモールに出かけたものの、混雑でヘトヘト・・・なんてことも。
混雑を避けられることは、子連れにとって大きなメリットですよね♪

「前倒し」で生まれるゆとり時間
本当にやりたいことを後回しにしていると、結局手をつけられずに終わってしまう…。
そんな“あるある”を解消するには、時間を前倒しで使う意識が効果的です。
ToDoリストの優先順位を見直し、「今のうちにやっておく」を習慣にすると、
結果的に“自分のための時間”が少しずつ増えていきます。
生まれた時間を、自分のために使おう
効率化して得た時間を、ついまた別の「やるべきこと」にあててしまう…
そんな繰り返しにならないためにも、意識的に“自分のための予定”を入れることが大切です。
たとえば:
- カフェでゆっくり読書する時間
- 散歩やストレッチなど、自分の体を整える時間
- 次に行きたい場所をリストにして「行きたい」を貯金する時間
“空いた時間”ではなく、“あけた時間”に、自分を喜ばせることをする。
それが、時間に追われない暮らし方への第一歩です。

🔸 ポイントまとめ
- 混雑や待ち時間を避けて、時間を先取りする工夫を
- 前倒しスケジュールで「今のうちにやっておく」習慣を
- 生まれた時間は「誰かのため」ではなく「わたしのため」に使おう

やりたいことファーストでいこう!
毎日のToDoに追われていると、気づけば「自分が本当にやりたいこと」は後回しになってしまいがち。
でも、やりたいことを“先に予定する”ことで、暮らしの質はぐっと上がります。
「やりたいこと」を後回しにしないコツ
私たちはつい、「時間ができたらやろう」と考えがちです。
でも現実には、予定のすき間に“やりたいこと”を入れる余裕はほとんどありません。
Emiさんが教えてくれるのは、「やりたいこと」を最初にスケジュールに入れてしまうという方法。
たとえば:
- 土曜の午前中は読書の時間、と決めておく
- 行きたいカフェに行く日をあらかじめカレンダーに入れておく
- 平日の夜に30分だけ、自分の好きなことをする“予約”をする
“すき間に詰め込む”のではなく、“あらかじめ確保する”。
これだけで、心の満足度が大きく変わってきます。

「わたしがごきげん」でいるためのペースを知る
頑張りすぎても、休みすぎても、どこか落ち着かない。
自分が心地よく過ごせるリズムやペースは、人それぞれ違います。
本書では、「自分がごきげんでいられるペースを把握する」ことの大切さが繰り返し語られています。
- 一日に詰め込む予定は何件まで?
- 人と会うペースは週に何回が心地いい?
- どれくらいの間隔でひとりの時間がほしい?
こうした“ごきげんの目安”を知っておくと、無理なく続けられるスケジュールが自然と作れるようになります。
🔸 ポイントまとめ
- やりたいことは「できたらやる」ではなく「先に予定する」
- 自分のごきげんペースを知り、それを守る
- 小さな“自分の予約”が、毎日の満足度を高めてくれる
「なんとなくを」やめてみる
気づけばスマホを見て30分、なんとなくテレビをつけたまま、なんとなくSNSをスクロール…。
「なんとなく」の時間は、思っている以上に日々をすり減らしています。
本書では、そうした無意識な時間の使い方を見直す大切さが語られています。

「なんとなく」で過ぎる時間に気づく
時間が足りないと感じる一方で、「何をしていたか覚えていない時間」がたくさんあるのも事実。
その多くは、“なんとなく”始めて、“なんとなく”終わってしまう時間です。
たとえば:
- なんとなく手に取ったスマホで気づけば1時間
- なんとなく見始めた動画で深夜になっていた
- なんとなくで買い物に出かけて疲れてしまった
「なんとなく」が積み重なると、本当にやりたいことに使える時間がどんどん削られてしまいます。
「そもそもの目的」を立ち止まって考える
そんなときにEmiさんがすすめているのが、「そもそもの目的を思い出す」という視点です。
- スマホを手に取ったのは、調べものをしたかったから?
- テレビをつけたのは、リラックスしたかったから?
- 買い物に出たのは、必要なものを買うためだった?
行動の出発点に立ち戻ることで、「目的を果たしているかどうか」が見えてきます。
すると、“だらだら時間”から一歩抜け出し、意識的に時間を使えるようになるのです。

🔸 ポイントまとめ
- 「なんとなく」過ごしていた時間に気づくことが第一歩
- 行動の目的をはっきりさせると、無駄が減る
- 無意識な習慣を見直すことで、時間の質がぐっと上がる
思い切り減らす
忙しい毎日を少しでもラクにしたいなら、足すのではなく「減らす」という選択をしてみるのが効果的です。
本書では、モノや予定、思考など、さまざまな「減らす」工夫が紹介されています。
まずは「持ちすぎていること」に気づく
- 予定を詰め込みすぎていないか
- やらなくてもいいことまで抱えていないか
- 情報やモノが多すぎて、選ぶのが面倒になっていないか
一度立ち止まって自分のまわりを見渡してみると、自分でも気づかないうちに“過多”になっていたものが意外と多くあるものです。

たとえば:
- 使っていない調味料や文房具
- つい開いてしまうけど疲れるSNSアプリ
- 義務感で続けている週末の習いごとや集まり
「減らす」とは、“捨てる”ことだけではありません。
手放すことで、心と時間の余白を取り戻すことなのです。
減らすことで「選ぶ力」が育つ
やること、持ち物、情報を減らすと、選択肢は少なくなりますが、本当に必要なものが見えやすくなります。
その結果、自分にとっての「大事」を見極める力が育っていきます。
また、「減らすこと」は自分をラクにしてくれるだけでなく、暮らしの中に“余白”という豊かさを生んでくれるのです。
🔸 ポイントまとめ
- モノ・予定・思考を「思い切って減らす」ことが、自分をラクにする
- 減らすことで、本当に必要なものが見えてくる
- 「余白」がある暮らしは、時間のゆとりと心のごきげんにつながる
「誰かのことで悩む時間」を「自分の時間」に変える
誰かの言葉に振り回されたり、誰かの期待に応えようと頑張りすぎてしまったり…。
知らず知らずのうちに、「自分以外の誰か」のことで時間も心もいっぱいになっていることはありませんか?

悩みごとの多くは「他人軸」から生まれている
「こう思われたらどうしよう」
「○○さんが不機嫌に見えたのは、自分のせいかも…」
「ちゃんとやらなきゃ、迷惑をかけてしまう」
こうした思考の多くは、他人を基準にした「他人軸」から生まれています。
でも、他人の感情や評価は自分ではコントロールできないもの。
そこにばかり意識を向けていると、疲れてしまって当然です。

Emiさんは本書の中で、そんなふうに「誰かのことで悩む時間」を、自分の時間に戻すことの大切さを教えてくれます。
悩む前に「これは自分のこと?それとも誰かのこと?」と問いかけてみる
たとえば、何かにモヤモヤしたとき、
「これは自分に関係あること?それとも誰かの問題?」と一度立ち止まって問いかけてみましょう。
- 自分の気分が落ちているのは、他人の態度に反応しているだけかも
- 気まずい空気を「自分の責任」と思い込んでいただけかも
こうして線引きすることで、悩みすぎるクセから少しずつ距離を取ることができるようになります。
そして、その分できた余白を「自分のごきげん」のために使っていきましょう。
それは、無理にポジティブになることではなく、
ただ少し、自分のためにお茶を淹れる、自分が好きな服を着る、そんな小さなことからで十分です◎

🔸 ポイントまとめ
- 悩みすぎるときは「それは誰の問題?」と立ち止まってみる
- 他人の評価や態度に振り回される時間を、自分のために使おう
- 自分の機嫌は、自分でとる。小さなごきげん習慣を重ねよう
まとめ
時間は有限で、誰にとっても平等に流れています。
だからこそ、どう使うかが毎日の暮らしの質を大きく左右します。
「迷いを減らし、やらないことを決めて、やりたいことを先にする」ことが、時間に追われない暮らしの鍵。
自分のペースや目的を意識して、無意識に過ごしていた「なんとなく時間」を見直し、思い切って減らす勇気も大切です。
そして、誰かのことで悩み過ぎる時間を自分のごきげんのために使う。
そうすることで、毎日の24時間は「自分らしく生きる時間」へと変わっていくはずです。
今日から、あなたの24時間を大切に。自分に優しい時間の使い方をはじめてみませんか?
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