夏に絵本を読むメリットとは?
夏といえば、海やプール、虫とりなど、子どもたちがワクワクするイベントがたくさんある季節です。
そんな時期にこそ、季節感あふれる絵本の読み聞かせはとてもおすすめです。
特に3歳の子どもたちは、ことばや感情の世界がぐんと広がる時期。
夏の絵本を通して、たくさんの「楽しい!」や「なんだろう?」に出会うことができます。

季節感を感じながら心が育つ
夏ならではの風景や生き物、食べ物が描かれた絵本は、子どもにとって新しい発見の宝庫です。
実際の体験と絵本の内容がつながることで、季節を感じ取る力や、想像力・感受性が豊かになります。

涼しいおうち時間にぴったりの読書体験
暑い日や、外出を控えたい日も多い夏。
そんな時は、涼しいおうちでゆったりと絵本を読む時間がリフレッシュにもなります。
冷房の効いた部屋で、親子でぴったりくっついて読む時間は、まさに夏の贅沢時間です。

親子のふれあいタイムにおすすめ
3歳ごろは「一緒に読むこと」が楽しい時期でもあります。
読み聞かせを通して、言葉のやりとりや気持ちの共感が深まり、親子の絆がよりいっそう強くなります。
夏の絵本は、そんなふれあいタイムを彩る最高のアイテムです。
3歳の子どもが楽しめる絵本の特徴
3歳は、言葉の発達がぐんと進み、周囲の世界への興味が広がってくる時期です。
絵本を通して「知りたい」「やってみたい」という気持ちが育まれる大切なタイミングでもあります。この時期の子どもたちが夢中になりやすい絵本には、いくつかの共通した特徴があります。
繰り返しのある文章やリズム感が魅力
3歳の子どもは、リズムのある文章や、くり返し出てくる言葉が大好きです。
「どーん!」「ぽとん、ぽとん」などの擬音語や、同じフレーズが繰り返される絵本は、子どもたちの記憶にも残りやすく、自分でも声に出して楽しむようになります。
身近な夏のモチーフが登場
スイカ、かき氷、セミ、花火、海…そんな夏ならではのアイテムが登場する絵本は、子どもたちの好奇心をくすぐります。
実際の体験と絵本の内容が重なることで、より深い理解や共感が生まれ、「絵本=楽しい!」という印象にもつながります。

イラストが大きくてわかりやすいものが◎
絵のインパクトもこの年齢にはとても大事です。
3歳児は細かいディテールよりも、色づかいや表情の豊かさ、ページ全体の構成で楽しさを感じ取ります。
パッと見て「かわいい!」「これなあに?」と反応できる絵本が最適です。

3歳にぴったり!夏に読みたいオススメ絵本10選
①『くだもの』
作・絵:平山和子/出版社:福音館書店
ページいっぱいに描かれた美しい果物たちが、「さあ どうぞ」と差し出されるたびに、思わず手が伸びてしまう一冊。
スイカやももなど、夏の果物もたくさん登場します。
3歳児の食への関心や、言葉のやりとりを育むのにもぴったりです。

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②『なつのおとずれ』
作・絵:かがくいひろし/出版社:講談社
春から夏へと季節が移り変わっていく様子を、ユニークなキャラクターたちのやりとりで描いた楽しい一冊。
きっと推しのキャラクターが見つかるはずです。
擬音語のリズムが心地よく、声に出して読むと子どもたちの笑いがあふれます。

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③『なつのいちにち』
作:はたこうしろう/出版社:偕成社
暑い暑い夏の日、クワガタのいる山をめざしてぼくは走った。
真っ白な陽射し、青い草の匂い…。
子どもの頃に体感したあの記憶の断片が蘇ってきます。
親子で田舎の原風景を感じながら、夏の一日を体験してみてください。

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④『すいかのたね』
作・絵:さとうわきこ/出版社:福音館書店(こどものとも傑作集)
夏といえばやっぱりスイカ!
スイカを食べたあと、うっかりタネを飲み込んでしまったばばばあちゃん。
ユーモラスでパワフルな展開に、子どもも大人も夢中になること間違いなしです!

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⑤『うみ ざざざ』
作:ひがしなおこ/絵:きうちたつろう/出版社:くもん出版
「あしあと さくさく」「ざざざざざざざ ざっぱーん」「ぷっかりこ」
海辺の風景が、詩のような言葉とダイナミックな絵で描かれた一冊。
シンプルながらも美しく、3歳でも十分に世界観に浸れます。
海に行ったあとの読み聞かせにもおすすめです♪

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⑥『こわくない こわくない』
作:内田麟太郎/絵:大島妙子/出版社:岩崎書店
主人公のまーくんはなんでも反対のことばかり。
子どもなら誰でも心当たりがあるのではないでしょうか。共感して、親子でくすくすと笑ってしまいます。
「こわくない」と言われ、必死でこわがらせようとするおばけが愛嬌たっぷりでかわいいです。

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⑦『ノンタン あそぼうよ(ノンタン およぐの だいすき)』
作・絵:キヨノサチコ/出版社:偕成社
水遊びや泳ぐことがテーマの一冊。
ノンタンと仲間たちが楽しく遊ぶ様子が、3歳の子どもたちにもぴったり。
プールデビューや水への親しみをもつきっかけになります。

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⑧『おばけなんてないさ』
絵:せなけいこ/出版社:ポプラ社
誰もが一度は歌ったことのある「おばけなんてないさ」が絵本になった人気作。
夕涼みや夜の散歩など、夏の「夜」にちょっぴりドキドキしている子どもたちにおすすめです。
親子で一緒に口ずさんだら盛り上がること間違いなしです♪

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⑨『こぐまちゃんのみずあそび』
作:わかやまけん/出版社:福音館書店
こぐまちゃんがお庭で水遊び。
じょうろやホースで泥だらけになって遊ぶ姿にきっと親近感が湧くはずです。
こどもならではの感性が可愛らしく描かれています。

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⑩『はなび ドーン』
作・絵:カズコ・G・ストーン/出版社:童心社
夏の風物詩「花火」をテーマにした絵本。
シンプルな言葉と大きな絵で、花火の迫力や音を体感できます。
読むたびに「ドーン!」と盛り上がる、夏にぴったりの一冊です。

図書館や書店での選び方のコツ
たくさんの絵本の中から、3歳の子どもにぴったりの1冊を選ぶのは意外と難しいもの。
でも、いくつかのポイントをおさえれば、絵本選びはもっと楽しく、スムーズになります。
ここでは、図書館や書店での選び方のヒントをご紹介します。
季節ごとの絵本コーナーをチェック
多くの図書館や書店では、季節ごとの特設コーナーが設けられています。
夏であれば「うみ」「すいか」「むし」「おばけ」など、旬のテーマがずらり。
何を選べばいいか迷ったときは、まずこのコーナーをのぞいてみましょう。
担当スタッフが選んだ“間違いない”1冊に出会えるチャンスです。
実際に読み聞かせて反応を見るのが◎
できるだけ、子どもと一緒に絵本を開いてみるのがおすすめです。
表紙や絵にどんな反応をするか、ページをめくるテンポはどうか、集中して見ていられるかなど、リアルな様子から子どもに合う絵本が見えてきます。
読んでいるうちに表情が変わったり、声を出して笑ったりすれば、その絵本は「当たり」です!
当たり前のことですが、子どもによって好き嫌いが分かれますので、本人が惹かれた絵本を選ばせてあげてくださいね。

図書館司書や書店員さんに相談してみよう
プロの目で選んでくれる司書さんや書店員さんに相談するのも大いにアリ。
たとえば「3歳の子がいて、夏らしい絵本を探しています」と伝えるだけで、年齢や季節、読み聞かせシーンにぴったりな本を教えてくれます。
気になる作家やシリーズを聞いてみるのもいいですね。
このようなコツを活かしながら選べば、子どもにぴったりの「夏の1冊」に出会える確率がグンと高まりますよ!

まとめ|この夏、親子でお気に入りの1冊を見つけよう
3歳という時期は、感受性や言葉の力がぐんぐん育つ大切な時期。
そんな子どもたちにとって、絵本は季節を感じたり、心を動かしたりするための“窓”のような存在です。
今回ご紹介した絵本は、どれも夏のワクワクや発見がつまったものばかり。
読むたびに「こんなことあるかも」「やってみたいな」と、子どもの想像の世界が広がっていきます。
絵本は「読んであげる」だけでなく、親子で笑ったり、おしゃべりしたりするきっかけにもなります。
特に夏は、外でたくさん遊んだあとや、暑い日のクールダウンにぴったりの読書タイムが楽しめる季節です。
ぜひ、この夏はお気に入りの1冊を見つけて、親子の時間をもっと豊かにしてみてくださいね。
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