小1の娘にすすめられて読んだ本『どろぼうジャンボリ』感想

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忙しい毎日の中で、ゆっくり本を読む時間はありますか?
スマホを開けばすぐに誰かとつながれる時代ですが、ふと「手紙を書くこと」から遠ざかっている自分に気づくこともあります。

今回読んだ『どろぼうジャンボリ』は、そんな私の心にそっと触れてくれる一冊でした。小学校1年生の娘にすすめられて読んだこの絵本が、思いがけず大切なことを思い出させてくれました。

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小学校1年生の娘におすすめされた本

娘はその年の子らしく、それなりに絵本や児童書を学校や図書館で借りて読んでいる。
娘にしては珍しく「この本面白かったからママも読んでみて」とおすすめされた。
手紙を集めるどろぼうのお話なの。ママも読んでみて、一緒にお話ししたい」と学校から私のために借りてきてくれたのだ。

日々バタバタと過ごしていた私がこの本をようやく読むことができたのは、それから約2週間後だった。
たまたま寝落ちせずに娘たちの寝かしつけができたものだから、気になっていたネイルを変えた。
寝ようかどうしようかと思っていて、この本をおすすめされていたことを思い出した。


まちの みんなが ねむる よる。

ジャンボリは しごとに とりかかる

いったい

なにを ぬすむとおもう?

ふうがわりな どろぼう ジャンボリが

あつめつづけた たからものが

あるとき まちに

ちいさな きせきを おこします。

帯に書かれていたこの文だけで、私はもうこの本の世界に踏み入れていた。

表紙や挿絵に描かれた、おそらくこの人がどろぼうのジャンボリであろうが、あまり悪そうには見えない。

どんなお話なんだろう。

ジャンボリがぬすむものは、みんなのいえのごみばこにひっそりとすれられた「てがみのたね

てがみのたねとはなんと素敵な表現なのだろう。かきまちがえたもの。なんどもかいたしたがき。はずかしくなってだすのをやめてしまったもの。

最近ではめっきり手紙を書くことがなくなったが、幼少期に友人と交し合った手紙を思い出し懐かしい気持ちになった。

「てがみのたね」にはみんなの「はだかんぼうの きもち」がでこぼこにつづられている。ジャンボリはそれがたまらなくすきなんだそう。

手紙とは思いを形にするのになんと最適な形なのだろう。

どんな便箋を選んで、どんな気持ちをのせるのか。家族、恋人、友人、大切な人、だれに宛てた手紙なんだろう。

ジャンボリはてがみのたねをひろいあげるとミルクをあたため、ココアをつくる。あさがくるまでてがみのたねをじっくりたっぷりあじわうのがジャンボリのたいせつなじかん。

しかしある日、まちのごみばこからてがみのたねが消えてしまった。

次の日もその次の日も手紙を書く人も捨てる人もいなくなった。その理由は新しい町長がだしたきまりのせい。

「おてがみ きんしれい」

このきまりのせいで手紙を書くことが大好きだったまちの人は手紙を書くことができなくなった。
ポストもない。便箋も売ってない。

ジャンボリはてがみのたねを集めることができないのならと、この町を出ることにした。今まで集めたてがみのたねを大きな宝箱につめて。


しかしジャンボリは途中で気が付いた。宝箱が開いていて、中身が空っぽになっていたことに。

たくさんのてがみのたねは、一枚、また一枚とまちの人のもとへと飛んで行った。

そこにかかれていたものは・・・

うれしかったこと たのしかったこと かなしかったこと おこったこと なんでもないささやかなこと

だれかをだいじにおもうこと ないしょのはなしや おおきなひみつ そして ゆめや ねがいごと

てがみのたねにつづられた はだかんぼうの ことばたちは

みんなの こころに ぴょこん ぴょこんと めを だして

いろとりどりの はなを つぎつぎと さかせていった。

てがみをだしたい

まちのみんなにどんどんきもちがめばえた。

そして町の人たちは手紙を書いた。誰にって?町長に。

たくさんの手紙が町長に届いた。町長は一枚残らず手紙をすべて読んだ。

そして町長は一通の手紙を書いた。

まちのみなさまへ

おてがみありがとうございました。

おてがみって、いいものですね。

「おてがみきんしれい」は

おわりにします。ごめんなさい。

           ちょうちょうより


町長の書いた手紙は町中の人の手にわたり、まちじゅうに笑顔がもどった。

そしてジャンボリはあたらしいまちで今日もてがみのたねをぬすんでいるのだ。



とても素敵な本に出合わせてくれたと娘へ感謝の気持ちでいっぱいだ。

人の心を動かすのはやはり手紙なんだと、陳腐な言葉でしか尽くせないのが惜しいが、心の底からそう思った。

現代ではスマホの普及率が格段にあがり、手軽にリアルタイムでコミュニケーションが取れるようになった。SNSなどもあり、遠方に住む友人の様子が分かるのはありがたい。

一方でこうした体温を感じるやり取りが少なくなっている事実に寂しさを覚える。


授業中小さなメモを先生に見つからないよう友達に渡したり、親友と交換日記を交わしたり。

便利なツールがある時代に生きる我が子たちにも、是非このあたたかみのある、人間だからこそもつ素直な気持ちが伝わる手紙の書き手、受け取り手になってほしいと願ってやまない。

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