『バービー』を観て感じたこと|ママになった“わたし”へ贈る、ピンクの物語🎀

書評・レビュー

今日はずっと気になっていた映画『バービー』を観てきた感想を、ゆっくり書いてみようと思います。

ピンクでキラキラな世界観に、「子ども向けかな?」なんて思っていたのは最初だけ。実際に観てみると、それはもう…びっくりするくらい“私たち”に刺さる映画でした。特に、子育て中のママ世代にこそ届いてほしいメッセージが、ぎゅっと詰まっていたように思います。





完璧な世界にほころびができたとき

物語の舞台は“バービーランド”という夢のような場所。そこでは、バービーたちがなんでもできて、すべてがうまくいっているように見えます✨

でも、ある日突然、主人公のバービー(マーゴット・ロビー)は「死ぬことを考えるようになったの…」と違和感を抱き始めるんです。完璧な世界にひびが入り、彼女の身体も心も変化していく。

そのとき私は、どこか自分の気持ちと重なりました。

たとえば、子どもが生まれて「お母さん」になったとき。

今までの自分ではいられないけど、新しい自分がどんな人なのかもわからなくて、不安になったこと

あのときの感覚に、少し似ているなって。

ピンクの世界が問いかけてくる「わたしって誰?」

バービーは現実世界へ旅に出て、人間の女の子やママと出会います。そこで彼女が直面するのは、現実社会の不公平さや、女性であることの“ややこしさ”。

印象的だったのは、アメリカ・フェレーラ演じるグロリアが語るモノローグ。

「女性は自信を持てと言われる。でも自信過剰だと嫌われる。

仕事を頑張れば冷たいと言われて、家にいれば怠けてるって言われる——」

そのセリフのひとつひとつが、心にずーんと響いて。

私たちママも、毎日いろんな役割をこなしてるけど、「ちゃんとできてるかな?」って、どこかで自分を責めてしまうこと、ありますよね。

「完璧じゃなくても、いいんだよ」

この映画のいちばんのメッセージはここにあると思いました。

バービーは“完璧であること”を求められる存在でした。でも、彼女は最後に「わたしはわたしでいたい」と願うんです。

お人形のままではなく、喜びも不安も感じる“人間”になりたいって。

その選択は、まるで私たちが「ママ」や「妻」としてじゃなく、“わたし自身”を大切にしたいって思う気持ちに重なるようで…涙が止まりませんでした。

子育て中だからこそ、観てほしい映画

バービーって、ただの人形だと思ってた。

でも、こんなにも深くてやさしいストーリーを通して、“女性として生きること”にそっと寄り添ってくれるなんて、思ってもみなかったです。

子どもに手がかかって、毎日あっという間に過ぎていく日々の中で、「わたしって何が好きだったっけ?」「わたしの人生って?」って、ふと立ち止まりたくなること、ありますよね。

そんなときにこそ、この映画を観てほしいなと思いました。

ポップで可愛い世界観に癒されながらも、自分のことをちょっと見つめ直せる——

そんな1本です✨

おわりに*

『バービー』は、ママになった私に「あなたも、あなたのままでいいんだよ」とやさしく伝えてくれる映画でした。

完璧じゃなくても、笑ったり泣いたり迷ったりしながら、今日を生きている。

そのこと自体が、とても尊いことなんだと改めて感じられた時間でした。

もし「観ようか迷ってる…」という方がいたら、ぜひ一度観てみてくださいね。

バービーの姿を通して、あなた自身の心もふわっと軽くなるかもしれません

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