【保存版】小学1年生が夢中になる!読みやすくて面白い本10冊【2025年】

書評・レビュー

夏休みは、子どもたちが自由に時間を使える特別な季節。

小学1年生にとっては、学校生活にも少しずつ慣れてきて、「読む力」や「考える力」を育む絶好のチャンスです。

でも、どんな本を選べばよいか迷ってしまうこともありますよね。

そこで今回は、読みやすさ・楽しさ・学びやすさをバランスよく取り入れた、小学1年生にぴったりのおすすめ絵本&読みもの10冊をご紹介します!

「読書感想文に使いやすい本」や「シリーズで楽しめる本」もピックアップしているので、ぜひお子さんとの夏の読書時間の参考にしてみてくださいね。

小学1年生におすすめ本10選

1. 『ともだちや』

内田麟太郎 作/降矢なな 絵(偕成社・1998年)

「1時間100円、2時間200円で“ともだち”になりますよ!」と、キツネが始めたのは“ともだちや”という仕事。
でも、お金で友達になったとして、それは本当の友達といえるのでしょうか?

この絵本は、「友達ってなんだろう?」という素朴だけど大切な問いを、子どもたちにやさしく投げかけてくれます。

小学校に入ると、友達との関係はぐんと広がります。
うまくいくときばかりじゃないからこそ、この絵本を通して、「本当の友達とは?」「相手の気持ちって?」を自然と考えるきっかけになります。

1年生だからこそ出会ってほしい、心を育てる一冊です。
親子で一緒に読んで、「あなたならどう思う?」と会話を楽しんでみてください。

👉 読書感想文にもおすすめ!

2. 『100かいだてのいえ』

いわいとしお 作(偕成社・2008年)

ある日、主人公のトチくんのもとに届いたのは、「100かいだてのいえ」のてっぺんに招待する不思議な手紙。
そこから始まるのは、ページをめくるたびにワクワクが広がる大冒険!

この絵本は縦に開くユニークなつくりになっていて、下から上へ、どんどん階を登っていく構成になっています。
各階にはちがう動物たちの暮らしが描かれていて、絵を見るだけでも楽しい!

1階から100階まで数をかぞえながら読めるので、数字に自然と親しめるのもこの本の大きな魅力です。

数字が気になり始めた小学1年生にぴったり。
「今日は何階まで読もうか?」と、親子で少しずつ楽しむ読み方もおすすめです。

シリーズ続編(『ちか100かいだてのいえ』など)もありますので、気に入ったらぜひそちらもチェックしてみてくださいね♪

👉 数や観察力も自然と身につく!

3. 『ふたりはともだち』

アーノルド・ローベル 作・絵(文化出版局・1987年)


教科書にも掲載されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
がまくんとかえるくん、ちょっぴり正反対なふたりのやりとりに、思わずクスッと笑ったり、心があたたかくなったり。読むたびに親しみが深まる名作です。

お話はすべて短編形式なので、「長い物語はまだちょっと苦手…」というお子さんでも無理なく読めます。

そして何より注目したいのが、すべての漢字とカタカナにふりがなが付いていること!

カタカナを読むのがまだ難しいと感じている小学1年生でも、自分の力で最後まで読み切ることができます。

自信につながり、読書の楽しさを感じられる一冊
です。

「本を読むのが好きになってほしい」そんな保護者の願いにそっと寄り添ってくれる一冊です。

👉 音読が好きになる本。

4.『ぞくぞく村のミイラのラムさん』


末吉暁子 作/樽石眞子 絵(あかね書房・1989年)



ちょっぴりこわくて、でもとってもユーモラス!
ここは、個性豊かな妖怪たちがくらす「ぞくぞく村」。
この村では毎日のように、ふしぎで楽しい事件が巻き起こります。

物語にはたっぷりと挿絵が入り、テンポよく読み進められるので、絵本から読み物へステップアップしたい1年生にぴったりの一冊です。

さらに、「ぞくぞく村の地図」や「ぞくぞく村だより」も掲載されていて、まるで自分も村の一員になった気分に!

ちょっとドキドキ、でも笑えて楽しい――
読書がどんどん好きになる“シリーズもの”の入り口としてもおすすめです。

シリーズで他のキャラクターのお話も出ているので、「もっと読みたい!」という気持ちも自然に育ちますよ。

「読み物に自信を持たせたい」「シリーズものにハマってほしい」という保護者の方にもおすすめできる良書です!


👉 おばけ・妖怪好きには是非!

5.『ぼくのがっこう』


鈴木のりたけ 作(PHP研究所・2021年)



入り口は滝!下駄箱には鳥が住んでいて、廊下はグニャグニャ……!?
教室も、机も、椅子も、ふつうじゃない!そんな学校、ほんとにあるの?

思わず「そんなわけないじゃーん!」と突っ込みたくなる、ユニークでちょっと不思議な世界が広がります。

学校生活が始まったばかりの1年生にとって、「がっこう」ってどんなところ?という不安やドキドキも、この絵本なら笑いに変えてくれるはず。

一人で読んでも声に出して笑える楽しい内容。
親子で一緒に読めば、自然と学校の話題も広がりますよ。

「うちの子、学校がちょっと苦手かも…」という時にも、気持ちを軽くしてくれる1冊としておすすめです。

👉笑いが溢れるユーモア絵本

6.『きいろいばけつ』

もりやまみやこ 作/つちだよしはる 絵(あかね書房・1985年)



ある日、きつねの子が丸木橋のたもとで、真新しいきいろいバケツを見つけます。
ずっと欲しかったそのバケツ。
でも、「これ、自分のものにしてもいいのかな…?誰かのだったらどうしよう?」と、心がゆれます。

この絵本では、「ほしい」という素直な気持ちと、「他人を思いやる心」の間で葛藤する、きつねの子の姿が描かれています。

小学1年生は、「自分の気持ち」と「人の気持ち」のバランスを少しずつ学んでいく時期。

この物語は、そんな成長の入り口に立つ子どもたちにぴったりです。

「あの子なら、きっと同じ気持ちになる」と、親子で心を重ねながら読める一冊。
読み終えたあとに、きっと優しい会話が生まれますよ。

👉思いやりの心が育つ

7.『こんとごん てんてんありなしのまき』

織田道代 文/早川純子 絵(福音館書店・2022年)



「ふた」と「ブタ」、「からす」と「ガラス」、「さる」と「ザル」――

日本語は、濁点があるかないかだけで、まったく違う意味になるんです!

この絵本は、2匹のきつね「こん」と「ごん」が、それぞれ“清音”と“濁音”の世界を冒険するというユニークなお話。

右ページでは「こん」が清音の世界を、左ページでは「ごん」が濁音の世界を旅します。

似ているようで全然ちがう、2つの世界。
同じような場面でも、使う言葉が変わるとまったく違う印象になる――
日本語の面白さ・奥深さに、子どもも大人も驚かされます。

ゆるくてかわいいイラストとテンポの良い文章で、読み聞かせにもぴったり。
まだカタカナや濁音に慣れていない小学1年生にとって、「ことばっておもしろい!」と感じられるきっかけになるはずです。

言葉への感度が高まり始めるこの時期に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

👉言葉遊びを楽しむ

8.『こどもかいぎ』


北村裕花 作・絵(講談社・2021年)

スーツ姿でビシッと決めた子どもたちが集まり、始まるのは――なんと「こどもかいぎ」!
今日の議題は「怒られたとき、どうしたらいいか」。

「その場からにげる!」「とりあえずあやまる」「かみさまにおねがいする」など、
次々と飛び出す子どもならではの率直でユニークな意見に、思わず笑ってしまいます。

でも読み進めるうちに、子どもたちが本当に伝えたいことが見えてきます。

「怒られるの、やだな」
「どうしたらいいか、わからない」
そんな思いに寄り添ってくれる、優しい一冊です。

怒られる経験が増えてくる小学1年生にとって、「みんな同じ気持ちなんだ」と安心できる絵本
親子で読めば、ふだん言葉にしにくい「気持ち」の会話も生まれます。

「子どもの本音」を知るきっかけにもなる、保護者の方にも深く響く一冊です。

👉子供の本音に触れる

9.『かわいいこねこをもらってください』


なりゆき わかこ 作/垂石 眞子 絵(ひさかたチャイルド・2014年)

ある日、ちいちゃんは小さな子ねこを拾います。
でも、住んでいるのはペットが飼えないアパート。どうしても飼うことができません。

それでも「この命をなんとかしたい」と思ったちいちゃんは、勇気を出して行動を始めます
ふだんは引っ込み思案な彼女が、子ねこのために一生けんめい声をかける姿に、心を打たれます。

命を大切に思う気持ち。
誰かのために勇気を出す強さ。
子どもにぜひ届けたい、やさしさの詰まった一冊です。

お子さんと一緒に読めば、「どうしたら助けられる?」「自分にできることは?」と、自然に会話が広がります。
心の成長をそっと後押ししてくれる、親子で読んでほしい物語です。

👉動物との出会いや別れを通して、思いやりを育める本

10.『うかぶかな?しずむかな?』

川村 康文 文/遠藤 宏 写真(ひさかたチャイルド・2019年)

おもちゃ、くだもの、やさい…水に入れてみたら、うかぶ?しずむ?
身のまわりのもので手軽にできる実験が、わかりやすい写真とシンプルな言葉で楽しく紹介されています。

特別な道具がなくてもすぐに試せるので、「やってみたい!」と子どもの好奇心をくすぐる内容です。
繰り返し試しながら、「なぜ?」と思う気持ちが自然に育っていきます。

ラストには思わず「くすっ」と笑える仕掛けも!
親子で一緒に読んで、実験して、科学の世界を身近に感じてみませんか?

1年生の「理科っておもしろい!」の入り口にぴったりの1冊です。

夏休みの自由研究や家庭でのちょっとした遊びにもおすすめですよ。

👉科学への意識付けに◎

まとめ


今回は、小学1年生が思わず夢中になる、読みやすくて面白い本を10冊ご紹介しました。
どれも「読む楽しさ」を実感できるだけでなく、心の成長や想像力も育んでくれる名作ばかりです。

「本を読むのが好きになってほしい」
「1人で読める本を探している」

そんな保護者の方にとって、本選びの参考になる“保存版リスト”になれば嬉しいです。

お子さんの好奇心や性格に合わせて、ぜひお気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。


親子で過ごす読書の時間が、心温まるひとときになりますように。

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