冬休みになると、いつもより時間に余裕があるはずなのに、なぜかママの疲れが増える…。
「朝はなかなか起きてこない」「宿題は後回し」「気づけば一日中テレビやゲーム」——。
小学生の冬休みは、楽しい反面、親にとっては“時間との戦い”でもあります。
せっかくの休みを、子どももママも心地よく過ごすためには、「頑張らなくても続けられる1日の流れ」を作ることがポイント。
この記事では、在宅ワークや家事と両立しながらも、子どもが自然と動き出す“ゆるスケジュール”の作り方を紹介します。
冬休みに“ダラダラ”してしまうのはなぜ?
生活リズムの崩れが引き起こす悪循環
冬休み中は登校時間がなく、どうしても朝がゆっくりになりがち。
夜更かしが増えると朝起きられず、朝食が遅れて昼食も遅くなり——と、生活リズムがズレていきます。
このズレは、単なる「時間の問題」ではなく、集中力や気分の波にも影響します。
朝のうちに頭を使う習慣がなくなると、「やる気スイッチ」が入りづらくなり、結果としてダラダラとした1日が続くのです。

予定のなさが「やる気のなさ」に
小学生は、自分で1日の流れを組み立てるのがまだ苦手。
「今日は何をするの?」が曖昧なままだと、テレビやゲームに流れてしまいがちです。
ママが口うるさく言わなくても動けるようにするには、“見通しをもてる仕組み”が必要。
それが次に紹介する“ゆるスケジュール”です。

ママがラクになる“ゆるスケジュール”の作り方
ガチガチより“ざっくり時間割”が続く
冬休みの1日を、学校の時間割のようにきっちり決めると続きません。
ポイントは「大枠だけ決める」こと。
たとえば、こんな感じです。
時間帯 内容の目安
7:30〜8:30 起床・朝食
9:00〜11:00 宿題・お手伝いタイム
11:00〜12:00 自由時間(遊び・動画OK)
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:00 お出かけ or 工作・読書など
15:00〜17:00 ゲーム・テレビOKタイム
18:00〜 夕食・お風呂
20:30〜 就寝準備
これを「冷蔵庫に貼る」「ホワイトボードに書く」だけで、子どもが自分で時間を意識できるようになります。
家族みんなが1日に何度も目に付く場所に貼っておきましょう。
そうすることで、ママが「そろそろ宿題しなさい」と言う回数も自然と減ります。
“ごほうび時間”を上手に取り入れる
「宿題をやったら動画30分」「お手伝いしたらおやつタイム」など、短い区切りで達成感を味わえる仕組みを作るのもおすすめ。
特に冬休みは長期戦です。
「1日頑張ったら何かがもらえる」より、「午前中頑張ったら好きなことができる」くらいの軽いご褒美の方が、子どものやる気が続きやすいです。
ママの予定にも“余白”を
ママ自身も、スケジュールを詰め込みすぎないことが大切。
「昼食後は15分だけコーヒータイム」「子どもが工作している間は読書」など、自分の時間を小さくでも確保することが、穏やかな1日の鍵になります。
冬休みの早めの段階でルーティン化してしまうことで、時間が奪われることも少なくなります。
親子でストレスを減らす過ごし方アイデア
午前中に“やること”を済ませる習慣
午前中は、脳が冴えて集中しやすい時間帯。
宿題やお手伝いなど、“ちょっとめんどくさいこと”を午前中に片付けるのがおすすめです。
午後からは、お出かけや遊び、テレビなどの自由時間をたっぷりと。
「午前中頑張れば午後が楽しい」というリズムを作ると、子ども自身のモチベーションが自然と上がります。
子供自身も「今日はもう、お手伝いや宿題をやれた!」という自己肯定感アップにも繋がります。

“一緒に過ごす時間”を短くても確保
冬休みは、ママも仕事の区切りをつけたり、年末の家事で忙しい時期。
ずっと一緒に遊ぶのは難しいですが、短くても“親子で笑顔になれる時間”を意識すると、子どもは満たされやすくなります。
たとえば
・おやつを一緒に食べながら今日の出来事を話す
・夕方、一緒にスーパーまで歩く
・寝る前に10分だけ本を読む
たったそれだけでも、「ママと過ごせた」という安心感が生まれ、無理なく良い距離感が保てます。
幼少期に親と接する時間が長かった子供は、前向きな思考になる傾向があります。

子どもを“手伝い戦力”に変える
お正月準備や大掃除も、子どもと一緒にやれば遊び感覚に。
「お正月飾りを並べよう」「玄関をピカピカにしよう」など、お手伝いを“イベント化”すると、家族の時間も増えます。
「ありがとう、助かったよ」と声をかけることで、子どもも達成感を感じ、「自分も家族の一員」として自信を持てるようになります。
冬休み明けをスムーズにするために
1週間前から「起床時間リセット」
冬休み終盤になってから焦らないために、1週間前から少しずつ生活リズムを戻すのがおすすめ。
最初は「朝10時起き→9時半→9時…」と、ゆるやかに調整していきましょう。
朝の時間に「日光を浴びる」「白湯を飲む」だけでも体が自然に目覚めます。
これはママの体調管理にも効果的です。
やりすぎない、完璧を目指さない
SNSを見ると、理想的な過ごし方をしている家庭が目に入ることもありますが、比べすぎないことが何より大切。
ママが「ちゃんとしなきゃ」と力を入れすぎると、子どももプレッシャーを感じます。
冬休みの目的は、勉強でも整理整頓でもなく、「家族がゆったり過ごすこと」。
“まあいっか”の気持ちを持てるママほど、家庭の雰囲気が穏やかになります。
まとめ|「がんばらない仕組み化」でママの心が軽くなる
冬休みは、親にとって試練のようで、実はチャンスでもあります。
家族全員のリズムを見直し、子どもが自分で考えて動ける力を育てる期間でもあるのです。
大切なのは、ママが一人で頑張ることではなく、「仕組み」でラクをすること。
• 朝の時間割をざっくり決めて見える化する
• “午前はやること、午後は自由時間”の流れを作る
• 短くても親子の時間を確保する
• 冬休み明けの1週間前から生活リズムを戻す
この4つを意識するだけで、家の中がぐっと穏やかになります。
▶行動の一歩
今日のうちに、冷蔵庫のホワイトボードに「明日のざっくり時間割」を書いてみましょう。
たったそれだけでも、冬休みの“ダラダラ防止”が始まります。
ママが少しラクになれば、家族みんなが笑顔で過ごせる冬になりますよ。
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