司書ママが選ぶ!梅雨の季節に読みたい絵本10選(3歳向け)

書評・レビュー

3歳児にぴったり!梅雨におすすめの絵本を司書が厳選しました

雨の日が続くと、おうち時間の過ごし方に悩むママへ

梅雨の季節になると、外遊びが思うようにできず、子どももママもストレスがたまりがちですよね。

特に3歳頃は体を動かすことが大好きな時期。

外に出られないと、「遊びたい!」というエネルギーが有り余って、室内でぐずぐず…。
そんな日が続くと、ママの心にもどんよりとした雲がかかってしまいます。

そんなとき、頼りになるのが絵本の存在です。
絵本は、ただ読むだけでなく、子どもとのコミュニケーションの時間になり、親子の心をやさしくつなぐツール。

静かに過ごす時間をつくりながら、子どもの想像力や感性も育ててくれます。


3歳児の発達に合った絵本とは?

3歳は言葉が急速に発達し、自分の気持ちを言葉で表現し始める時期です。

そのため、「くり返し」や「擬音語・擬態語」が出てくる絵本、また「共感しやすいキャラクター」が登場するストーリーが大好きです。

ページをめくるごとに音や色が楽しい、展開が予想できる絵本などは、3歳児の集中力を自然と引き出してくれます。

また、日常の何気ない場面をテーマにした絵本は、子どもにとって身近で自分のこととして置き換えることができます。


絵本で「雨=楽しい」に変える子育ての工夫

「雨だからつまんない」ではなく、「雨だから楽しいことができる!」と思えるような絵本を選ぶと、子どもも前向きな気持ちで過ごせます。

たとえば、かえるやかたつむりが登場する絵本、長靴を履いて水たまりをジャンプするシーンなど、雨をワクワクする存在として描いた作品は、子どもの気持ちをガラッと変えてくれます。

また、絵本を読んだあとに「おうちの中でてるてるぼうずを作ろうか」「今読んだみたいに、雨の音を聞いてみよう」といった遊びにつなげることで、絵本の世界が実体験とリンクし、もっと楽しいものになります。

絵本の力を借りて、雨の日のおうち時間を、親子にとって大切であたたかなひとときにしてみませんか?
雨のときに読んでほしい、おすすめの絵本を10冊ご紹介します。





梅雨の季節に読みたい絵本10選(3歳向け)

①『あめふり』

 出版年:1973年
 著者:まついのりこ
 出版社:偕成社


「ぴっち ぱっち あめふり」というリズミカルな言葉とカラフルな絵で、雨の日の楽しさを伝えてくれる絵本です。
ページをめくるたびに音の変化や登場する動物たちの様子が子どもを引き込みます。
短めの構成で3歳児にぴったり。


②『ぽつぽつぽつ だいじょうぶ?』

 出版年:2008年
 著者:たしろちさと
 出版社:講談社


雨が降り出すなか、動物たちが「だいじょうぶ?」と声をかけ合いながら雨宿りする優しいお話。

言葉の繰り返しが心地よく、思いやりの心や、自然の変化への興味を育ててくれる絵本です。


③『かえるののどじまん』

出版年:1998年
著者:さくらともこ
:せべまさゆき
出版社:PHP研究所


梅雨といえばかえる!元気なかえるたちが登場する、にぎやかで楽しいのどじまん大会の物語です。

リズミカルな言葉の応酬と明るいイラストで、読み聞かせにも最適。

雨の日の憂うつな気分も吹き飛ばしてくれる、笑顔あふれるユーモア絵本です。



④『あめのひのおるすばん』

出版年:1981年
著者:岩崎ちひろ
出版社:至光社

雨の日のお留守番を子供の目線・感覚で描いた1冊。
紙をちぎったような独特の貼り絵が印象的で、子どもの想像力を刺激します。
ひとりの時間も悪くないと思えるような、やさしい読後感のある一冊です。



⑤『あめのひ』(原題:Rain)

出版年:2017年
著者:サム・アッシャー
訳者:吉上恭太
出版社:徳間書店
雨の日におじいちゃんと過ごす、男の子のワクワクする冒険。
最初は退屈そうだった日が、傘をさして外に出ることで一気にドラマチックに変わります。

丁寧に描かれた街の風景や、水たまりでの出来事がとてもリアルで、読んでいるこちらも雨の中を歩いている気分に
親子で一緒に読みたい、温かな物語です。

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⑥『てるてるぼうずさん』

出版年:2022年
著者:西村敏雄
出版社:白泉社
まあるい顔のてるてるぼうずさんが、かわいらしく奮闘する様子を描いた一冊
くもり空や雨を吹き飛ばそうと頑張る姿に、子どもたちも思わず応援したくなります。
明るい色使いと親しみやすいイラストで、読み終えたあとに心が晴れるような作品。
梅雨時の気分転換にもぴったりです。



⑦『すてきなあまやどり』

出版年:2003年
著者:バレリー・ゴルバチョフ
出版社:徳間書店
ざあざあぶりのにわかあめ。

ブタくんは大きな木の下であまやどりしたはずなのに、なぜかびしょぬれ。

どうしてかっていうとね…。あまやどりの説明をするうち、どんどんエスカレートしていくブタくんのお話にページをめくる手がとまらなくなります。

友達への優しい気持ちが伝わるあたたかな絵本です。

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⑧『雨、あめ』

出版年:1984年
著者:ピーター・スピアー
出版社:評論社
絵だけで語られる、雨の日の物語。
兄妹が雨のなかを歩き、街を探検する様子が美しい細密画で描かれています。
文字がないぶん、子どもと一緒に自由にお話を想像しながら楽しめます。
雨の日も新しい発見に満ちていることを教えてくれる、静かな感動がある絵本です。



⑨『ぴっちゃん ぽっちゃん』

出版年:2008年
著者:accototo(ふくだとしお+あきこ)
出版社:大日本図書
雨の音をリズミカルに表現した楽しい絵本。
ぴっちゃん ぽっちゃん」と音を口に出しながらページをめくれば、まるで雨と遊んでいるような感覚に。
カラフルなイラストと、音の響きに子どもたちは夢中になります。
お風呂やお散歩前の読み聞かせにもおすすめです♪



⑩『てるてるぼうずとふりふりぼうず』

出版年:2016年
著者:せなけいこ
出版社:金の星社
晴れが好きなねこちゃんと、雨降りが大好きなわんちゃん。
お互いにてるてるぼうずとふりふりぼうずをたくさん作りあったら、いったいどうなってしまうのでしょうか。
一緒に雨の歌をうたいながら、親子の絆が深まること間違いなしです。



まとめ

梅雨の時期はお出かけが難しく、親子で過ごすおうち時間が増える季節。
そんなときこそ、絵本の力を借りて、ゆったりとした時間を楽しんでみませんか?

今回ご紹介した絵本10冊は、3歳の子どもたちが夢中になれる内容ばかり。
雨の音や空模様、登場キャラクターとのやりとりを通して、子どもたちの想像力や感性も育ちます。
お気に入りの一冊が、きっと見つかるはずです。

梅雨の毎日が、親子の笑顔あふれる大切な時間になりますように。



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